慶應アカデミー

慶應アカデミー

代表挨拶

代表挨拶

子供たちの「確かな学力」と「広い視野」づくりを目指して

「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」「日本より頭の中の方が広いでしょう」

冒頭の一文は、今から約120年前の明治41年(1908年)に発表され、青春小説の古典として読み継がれる夏目漱石の「三四郎」からの一節です。東京帝国大学に進学する小川三四郎は、ふるさとの九州から東京へ向かう汽車で、乗り合わせた男性客からこう言われて勉学への思いを新たにしたのです。

この新聞小説のように、明治以来地方から多くの若者が“青雲の志”を抱いて上京し、政界や財界で活躍し、現在の日本の礎を築きました。

さて現代に話を戻してみますと地方から首都圏を目指す生徒は激減しています。三四郎の進学先の東京帝国大学・現東京大学の在校生の60%は首都圏(1都6県)出身者によって占められ、しかもその出身校の多くが中高一貫校となっています。全国から優秀な人材を引き付けてきた三四郎の時代の東京大学とは違って、現在は“東京ローカル大学”になりつつあります。このため同大学は地方の学生を確保すべく、今春の入学者から、両親が東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県以外に住んでいる地方出身の学生のうち、要件を満たす場合は、授業料を25%減額するという方針を打ち出しました。(2025.1.18日経新聞)

さて大分県の県外大学への進学率を見てみますと、3人に1人が県内の大学に進学。残りが県外に進学です。しかし、首都圏にまで足を延ばす生徒は減少し、多くが九州管内で遠くても関西という傾向があります。

社会的・経済的な条件の下で難関校のある首都圏への進学は減少してきていますが、どこにいても「確かな学力」と「広い視野」さえ持っていれば将来自立し、社会に大きく貢献できます。アカデミーはこれからもそのような生徒たちを保護者の皆様と共に育んでまいります。

2025年2月1日
慶應アカデミー 塾長 河野誠男