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新学習指導要領下で初となる、2025年度大学入学共通テスト!
2024年09月07日
中津市・宇佐市の、大学受験専門塾「大學受験館カルタス」です。
2025年度大学入学共通テストの出願期間は9月25日から10月7日で、テスト実施日が年明けの1月18日・19日の二日間となっています。タイトルにもありますが、今度の共通テスト(以下、共テ)からいくつかの変更点があることはご存知でしょうか?以下、概要を簡単にまとめます。
国語の問題形式および解答時間変更
従来の共テ国語の問題形式は、現代文(評論50点+小説50点)100点、古文50点、漢文50点の200点満点でした。解答時間は80分でした。
今度の共テからは、現代文(評論45点+小説45点+現代的・実用的な文章20点)110点、古文45点、漢文45点の200点満点になります。それにともない解答時間も10分増えて90分になりますが、公表されている試作問題等を見ると、10分でかんたんに解答できるような問題ではなく、今までよりも正確に速く読解するとことが求められるのは間違いありません。国語、特に現代文が苦手という生徒は少なくありませんが、文系はもちろん理系の生徒でも、国公立大学志望であれば国語を避けては通れません。
当塾が提携している代々木ゼミナールの代ゼミサテライン講座で、フィーリングに頼らない「確かな現代文の読解法」をいち早く身につけることを塾生には推奨しています。
「情報」という教科が新設
ネットリテラシーや肖像権などのインターネット社会にまつわる知識や、それらをめぐる問題についてを問うものや、プログラミングの初歩的な仕組みについて問うなどの問題が出題されるものと予想されています。配点は100点で、試験時間は60分です。
数学の科目構成および試験時間の変更
数学①のほうは従来から変更はありません。数学②のほうの科目が「数学Ⅱ・B・C」という1つにまとめられた形になります。それにともない、試験時間が10分増加して70分となります。よって、数学①が100点満点で試験時間は70分、数学②が100点満点で試験時間は70分となります。
地歴公民の科目名称および構成と内容の変更
従来は、例えば理系の生徒であれば、共テ地歴は高校で履修した「地理B」で共通テストを受けるという流れでしたが、新学習指導要領下で学んでいる今の高校生は、「歴史総合」「地理総合」という科目を履修しています。これは、以前あった日本史Aなどとは違い、よりグローバルな視点で世界について学ぶ横断的な科目となっています。そして、共テでは、様々な組み合わせがありますが、例えば、「歴史総合・世界史探求」や「地理総合・地理探求」というテストを受けることになります。
英語の問題構成の変更
従来は6つの大問からなるテストでした、今回から、大問が8つとなります。ただ、単純増ではなく、従来の大問1、大問2、大問3、大問6にあったA問題・B問題のうちA問題がなくなり、なくなった分が新たな問題形式の大問2つに差しかえられるという形です。配点や試験時間に変更はありません。従来から時間が足りない受験生が多く、語彙・文法・読解力(特に速読力)・思考力・判断力を総合的に問う問題になることは変わりません。高校時代はもちろん、中学時代から積み上げてきたものが成果となる教科ですので、中学生のうちから「少なくとも毎日自主的に英語にふれる」ことを習慣化しておくべきです。
最後になりますが、保護者のみなさまが学生時代に受験した「センター試験」に比べると、今の共通テストは得点が取りづらくなっています。そのぶん、周りに先んじて意識の高い、質の高い、そして安定した分量の学習を早期から積み上げていけば、大学入試を有利に戦うことができると思います。目先のことももちろん大切ですが目先のことだけが目標になっているような学習では、高校入試は突破できても、大学入試では確実に行き詰ります。
最終的に大学進学、特に国公立大学を志望するのであれば、最終的に自分がどういうレベルの学力を求められるのかをなるべく早い時期に知ってほしいと思います。そして、そこから逆算してコツコツ学習を継続できる生徒が成功するとも思います。
大學受験館カルタス中津校 山本